「Trust Me(僕を信じて)!」
「千夜一夜物語」の一編として古くから親しまれている民話をディズニーミュージカルに仕上げたのが
『アラジン』です。92年のアカデミー賞最優秀主題歌賞、オリジナル作曲賞を受賞した名作でもあります。今回は『アラジン』の魅了に迫っていましょう!!
☆貧しい青年アラジンは、魔法の洞窟で不思議なランプを手に入れて、その中から現れた魔人ジーニーから3つのお願いをかなえてもらうことになりました。さっそく恋焦がれるプリンセス、ジャスミンに会うため、王子に変身させてもらったアラジンは王宮に乗り込んでいくが、そこに悪大臣ジャファーの陰謀が・・・☆ディズニー長編アニメーション映画の第31作品。
『白雪姫』から50年間にわたるディズニーアニメーションの伝統は『アラジン』にも見事に受け継がれています。ミュージカル調の構成、キャラクターへのこだわり、そして色彩へのこだわりです。
★音楽へのこだわり・・・20世紀を代表するアーティストの遺作です。
音楽全体を担当したのは、『リトル・マーメイド』、『美女と野獣』で数多くの賞を総ナメし、ディズニーミュージカルの礎を作った黄金コンビ、ハワード・アシュマンとアラン・メンケンです。91年にアシュマンが他界していますので、『アラジン』は20世紀を代表とするアーティストの最後の作品になります。「ホール・ニュー・ワールド」!素敵ですよね♪
★キャラクターへのこだわり・・・魅力的なキャラクターの誕生!
主人公のアラジンは、ディズニーアニメーター達のこだわりがあります。“トム・クルーズの自信、親しみやすさと体格にマイケル・J・フォックスの性格を加味し、天才ラッパーのM.C.ハマーの動きを取り入れて”バイタリティーと惹きつける魅力を作り出しました!それでいて、右大臣ジャファーには、アール・デコの代表的な巨匠、エルテのデザインをもとにしています。20世紀芸術と19世紀芸術の融合ですね♪キャラクターの基本的な形をアラビア文字の曲線を生かしていることも『アラジン』の魅力につながっています。
★ディズニーキャラクターの登場!・・・ディズニーアニメーションの伝統ですよね♪
ここがディズニーアニメーションの最大の魅力です。過去の名作を演じたキャラクターがどの部分にでてくるのか?ドキドキしてきます。『アラジン』では、“ジーニーがピノキオに変身!”、“王様が遊んでいるおもちゃの中に『美女と野獣』の野獣が・・”、そして“ジーニーが開く本の中から『リトル・マーメイド』のセバスチャンが出てきて名曲「アンダー・ザ・シー」が流れます・・(びっくりしました!)”などなど!
★ディズニーキャラクターの声優は!?・・・ハリウッドの大物俳優が!!
なんとあの一番気になるキャラクター、魔人ジーニーの声優がロビン・ウィリアムズなんです!日本語版のアラジンの声優が羽賀研二氏であることにもびっくりです。かなり名演技でした!
★色彩へのこだわりもディズニーアニメーションの特徴です♪
『アラジン』では、意味の“善悪”を色の違いで表現しています。“善”は青色と黄色、“悪”は赤色と暗い色。『アラジン』ならではの色彩表現を使っているので、各画面の役割が目から理解できるようになっています。一番わかりやすいのが、魔人ジーニーです。ジーニーは“青色”なのですが、ジャファーがジーニーになると色が“赤色”に近いですよね!
ディズニーアニメーションが世界中から愛される理由がわかる気がします。私もこの特集を組むことによって、更なる魅力を発見しました!そして、ディズニーアニメーションをもとに作り上げられている“セル画”や“アンティーク・フィギュア”がディズニーアニメーター達の思いがこめられていることがわかりました。
Aladdin (レノックス) (C)Disney